森林公園昭和浄苑
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朝のお経と法話

昭和浄苑全景(空撮)
多くの方は子供の頃は実家のお墓やお寺でお参りを大切にしてまいりました。しかし成人して首都圏にお住まいになり、あらたにお墓が必要となったときに、都営霊園や市営霊園または企業が運営する霊園など、本堂もなく、僧侶が常勤していない霊園に縁を結ぶしかありませんでした。そこで先代住職に当たる第19世住職は、寺院が運営する霊園を設立してお参りをどこよりも大切にしたいと願い、僧侶が常勤し、お彼岸やお盆などの仏教行事をおこなう形を大切にしました。その願いを受けて、現在では全職員で毎朝の勤行をおこない、お彼岸やお盆などの仏教行事の際には、1時間おきに勤行と法話をおこない、お参りにこられた方が仏教に触れる縁を持つことを大切にしています。また毎週の仏教講座や参詣者が交流を深める講座などを充実させてきました。

昭和浄苑を運営する證大寺は正式名称を、法輪山 證大寺 続命院という。證大寺の発祥は、承和二年(835年)、大宰府に赴任した参議刑部卿小野岑守が飢饉や疫病により、多くの方が手当ても受けられずに路傍で亡くなっていくのを悲しみ、最期を人間らしく看取りたいという願いを込めて「続命院」と名付けた坊舎を建立したことに由来する。(『続日本後紀』巻第四・『豊前遠鏡』)
続命院にはご本尊として阿弥陀如来、病が癒されることを念じて薬師如来、慈悲の願いを伝える観世音菩薩が安置され、遠近より参詣が絶えなかった。
その後、戦乱時代の混乱を経て、元和二年(1616年)、中興上人である釋学海によって浄土真宗(真宗大谷派)の寺院として再興された。時代がくだり、昭和五十二年に当院 第十九世住職(遊戯院釋雅嗣)の首都圏開教にともない、九州続命院の地から寺基を現在の東京江戸川の地に移し、ご本尊である阿弥陀如来、薬師如来、観世音菩薩をこの地にお迎えした。
證大寺は地域におけるコミュニケーションの場としての役割を果たすと共に、親鸞聖人の教え、仏教公開の道場として聞法会を中心とした各種講座を開催している。
私たちは霊園の価値観、墓参の価値観を変えることを目指しています。霊園での墓参を通して、人生がよりよくなることを願い、私たちの親先祖が大切にしてきたお参りの在り方を取り戻すことを目指しています。その実践に向けて、昭和浄縁は施設と職員の意識改善の両方に取り組んでまいります。
お墓は亡き人と語りあう聖なる場所です。しかし現在では夏は暑く、冬は寒く、墓前でゆっくりとお参りをするには大変です。また管理事務所はゆっくり過ごすには居心地が良いとはいえません。これは参詣者の立場ではなく、運営側の立場で設計をしてしまった結果です。私たちは、大切な方の墓参に来られた方がゆっくりとお参りができる環境づくりを大切にしており、参詣者がゆったり過ごすことができる環境作りに努めています。
まずは職員自身が参詣者としてお参りを大切にするために、毎朝30分ほどかけて僧侶による「お経と法話の会」に参加をしています。また、窓口職員を中心に、終活カウンセラー、葬祭カウンセラー、ホスピタリティコーディネータ、グリーフケアアドバイザー等の資格をとり、参詣者の相談に応じることができるように日々、勉強を続けています。

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